靴にはそれぞれ、履く目的に応じたつくりがあります。機能性にそれぞれ特色があって「歩くための靴」と「走るための靴」はその作り方が違うということになります。
では、“歩く道具”としての靴は、基本的にはどのような条件を備えていなければならないのでしょうか。足の構造を詳しく見てみると、人間の足には片足におよそ26個の骨があり、それぞれの役割を分担しています。足の後半部には足根骨(そっこんこつ)という7個の骨があり、これらを結ぶ関節はほとんど動かず、もっぱら体重を支える働きをします。
また足根骨の前には5本の中足骨(ちゅうそっこつ)があって、これは衝撃の吸収とバネの働きが中心です。そして、いちばん先端の趾骨(しこつ)は、体のバランスをとるのと歩くときに地面をグリップし蹴って前進させるのが主な役割です。
歩くための靴の基本的な構造は、このような足の構造に沿って作られていることが必要なのです。
そうしたことを踏まえると、ウォーキングシューズとして適しているのは、
・「かかとや土踏まずの部分がしっかりしているか」
・「足底部が簡単に曲がるか。つま先を地面につけた状態でも、楽にかかとを持ち上げることができるか」
の2点が大事なポイントになります。
そして靴底に衝撃を吸収するクッション性の高い素材を使用し、発汗への吸収性や吸湿性にも優れていることもポイントの一つでしょう。
ウォーキングを行うのは、ランニングシューズやジョギングシューズでも何となく良さそうですが、基本的にそれらは走ることを前提にした機能性を追求するなかで作られています。何より軽いものを作ることを第一義としているため、かかとが少し薄めに作られていることが多いものです。
そのため、これらのシューズでウォーキングを行うと、足への負担が大きく、衝撃が蓄積されていってしまうため、疲れやすくなったり、疲労骨折などの要因になったりしますので注意しましょう。
ちなみに最近はインターネット通販でもシューズを買えるようになってきましたが、ことウォーキング用のシューズについては実店舗で買うことを強くお勧めします。見た目の安さより「実際に履いてみて、きちんとフィットすることを確認する」のが非常に大切なのです。
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